今日はイグノーベル賞についてです。
イグノーベル賞は、人々を笑わせ考えさせた業績に対して送られる賞です。
ノーベル賞というのは、世界中誰でも知っているくらい有名な賞です。そのノーベルに否定を表すigをつけてイグノーベル賞という言葉が作られたそうです。
その、イグノーベル賞を日本人は何と15年も連続で受賞しているのです。
過去には、犬の翻訳機「バウリンガル」を開発した業績に対して平和賞が贈られたり、ウシの排泄物からバニラの香り成分である「バニリン」を抽出した研究に対して化学賞が贈られたりしています。
このバニリンの件で授賞式では歴代のノーベル賞受賞者にバニラアイスが振る舞われたそうな(実際には普通のバニラアイスだったそうですが)。
そして、今年も日本人が受賞しました。
今回受賞されたのは、京都工芸繊維大学の村上久助教授と東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授ら4名。
「歩行者同士が時には、衝突することがある理由を明らかにする実験を実施したことに対して」運動力学賞を贈られています。
赤と黄色の帽子をかぶったそれぞれ27人からなる二つの歩行者グループを対面して歩かせます。
そして、片方の集団の3人に歩きスマホをさせた場合と、そうでない場合とを比較し、他の歩行者におよぶ影響を調査しました。
その結果、歩きスマホで注意がそれた歩行者が、周囲の歩行者にも影響を与えて、歩行中の衝突回避が難しくなることを発見しました。この発見が評価されて今回の受賞となったということです。
今後も、こういった面白い研究がどんどん出てくるといいですね。