もらえると嬉しい株主優待
株取引の楽しみの一つとして、株主優待があります。
企業が、一定数の株を保有している株主に対して、自社の製品やサービス(orその割引券など)を贈る特典のことです。
多くの場合、年間に1回ないし2回株主優待サービスがあります。
各企業が定めた株数を、割当基準日に保有していることでそのサービスを受けられます。
もらえる株主優待としては、食品や化粧品や商品券、自社サービスの割引券、図書カード、QUOカードなど日常生活で使えるものも結構多いです。
「月曜から夜ふかし」というテレビ番組で有名になった桐谷広人さんのように、潤沢な元手があれば、そして使うのを頑張れば(?)株主優待をフルに駆使して生活をすることも可能のようです。
私は、昨年コロナ禍で多くの人が株式市場に参入した流れに乗じて、証券口座を開設しました。
株といえば桐谷さんというイメージがあったので、株の売買の練習も兼ねて、とりあえず利用しそうな株主優待を狙って買ってみることから始めました。
調べてみると株主優待は本当に種類が多いですね。普段使えそうで、家族にも受けの良さそうな食品系や外食の優待券狙いで買ってみたりしていました。
忘れた頃に手元に物品が届くのは、金額以上の喜びがあります。
そんな中、株主優待で簡単に元が取れる方法はないのかなと考えました。
当然ですが、投資額に対して、リターンである株主優待の方が金額が大きいというのはおかしな話なわけです。
ですが、あったのですね。これが。
全株主対象の優待券
それが、上新電機【8173】です。
毎年3月と9月に配当金及び株主優待券が出されています。
現状(2021年)の株主優待情報です。
多くの企業では、100株以上保有の株主に対して優待サービスが贈られます。
ですが、上新電機の場合、9月の株主優待の対象が「全株主」となっています。
これがミソです。
証券口座を開き、単元未満株取引で1株だけ買うことで、晴れて株主となることができ、9月の株主優待を受け取る権利が発生するからです(※各証券会社によって単元未満株取引の手数料などの条件は異なります)。
9月の株主優待券は、200円の買い物優待券が25枚(=5000円分)です。
上新電機の株価は、2021年12/10時点での終値が2138円です。
つまり、2138円で株主になることができます。
そのリターンが5000円分の優待券です。
単純計算で、
5000/2138≒2.34(=234%)となり、額で見れば200%以上のリターンとなります。
優待券の使用には条件が・・・
とはいえ、この買い物優待券には使用条件があるのです。
Joshin等での2000円の買い物ごとに200円券一枚使用可能という条件です。
これでは、5000円分の優待券を使い切ろうと思ったら、5万円分の買い物をしないといけないことになります。
家電などの購入予定がある場合は、お得に使える可能性がありますが、そうでなければ期限が切れてただの紙切れになってしまいます。
別の方法も考えてみます。
買物優待券を売る
これが一番現実的かと思いますが、メルカリやヤフオクなどで売るということです。
例えば、メルカリで確認してみると、出品する時期にもよりますが大体1800円〜2500円程度で売れています。
優待券には使用期限があるため、出品する場合は、優待券が手元に届いたらすぐに出品した方が高く売れることになります。
この方法だと、現状の優待券がもらえる条件の改悪・変更が行われない限りは、手数料等の諸々引かれる金額を計算に入れても、2年あれば確実に元が取れることになります。
ちなみに、メルカリなどで株主優待券を売ることは、以前は禁止されていたようですが、2021年12月現在は問題ないようです。
金額で言えばそんなに大きくはないかもしれませんが、少ない投資額で確実にリターンが得られるものとしては、お手軽でとても良いものだと思います!