タイトルにもありますように、今回は財布の落とし物をしまってそれが最近になって戻ってきましたのでその顛末を書きます。
小さい財布を使用しています
私は昨年から小さい財布を使っています。
昨年の記事でも買って良かったものとして挙げました。
普段、交通系ICカードを利用する際に便利なのでそれを愛用しておりましたが、1ヶ月以上前に紛失してしまいました。
無くなってしまった財布
その日は朝から役所に用事があり、外出をしておりました。
用事を済ませて家に戻ってきた時に、財布をポケットから取り出そうとして、無いことに気付きました。
財布を持って出た記憶があるので、いつものズボンのポケットに入っているはずなのですがどれだけひっくり返してもありません。。
念のため、家の中も探してみましたがどこにもありません。
あちゃー、やってしまいました。どうやら落としてしまったみたいです。
損失額はそんなにないけれど、、
なくしたのは、カードとお札が数枚入る程度の大きさの小さい財布です。
幸いなことに(?)ちょうどその時は、財布に現金を入れておらず、交通系ICカード(2枚)のみでした。
そのカードには電子マネーがいくらか入っていましたが、カード自体からは個人情報が漏れるような心配はないだろうと思い、それほど焦りはありませんでした。
クレジットカードなど大事なカードについては、他のカード入れに分けて入れています。なので、それらは無事です。
ただ、私は用心深い性格から落とし物をするという経験がこれまでの人生を振り返っても片手で数えるくらいしかありません。
ですので、今回は物を落として気づかなかったということ自体に結構ショックを受けました。
警察に届け出をすることに
そんなことで落ち込んでばかりはいられません。
財布の捜索を続けます。
役所で手続きをする際に、何かの拍子に落としたのかもということで、まずは役所に電話をかけてみました。
しかしながら、それらしいものは届けられていないとのことでした。
そうなると、行き帰りの道のどこかで落としたのかもしれません。
ということで、役所と家の間で落としそうな道を歩きながら探してみましたが、財布は落ちていませんでした。
うーん、これは困ったな。
ということで、警察に行って紛失届を出すことにしました。
住所や氏名、落とした物の内容詳細、落としたかもしれない場所の範囲等を記載して提出しました。
見つかった場合は連絡をいただけるとのことで、ひとまず警察に任せることにしました。
警察からの連絡はなし
それからというもの、待てど暮らせど警察からの連絡は一切ありません。
自分の方でも、自分が通りそうな道はかたっぱしから調べました。
向かいのホーム、路地裏の窓、そんなところにいるはずもないのに(これは歌詞でしたね)。
誰かが持っていってしまったのかな、とか、財布が落ちてると思ったら中身がカードだけだったので、心ない人がどこかに捨ててしまったのかなとか、よくわからない想像はひろがります。
交通系ICカードは容易に再発行できるので、特に問題ありませんが、小さい財布をまた買い直すのはなんとなく気が引けていて新しいのを買うことはしておりませんでした。
電車を使う時など多少の不便さは感じますが、なければないで慣れれば大丈夫だということに気づきました。
電話は突然に
そんなこんなで、小さい財布の存在を忘れて過ごすこと1ヶ月半。
知らない番号から電話がかかってきました。
出てみると警察署からでした。
聞けば、もう見つからないと半ば諦めていた財布が見つかったというではありませんか!
本当ですか!とやや興奮気味に返事をしました。
いつ取りに来られますか?と聞かれたので、今日にも取りに行きますということで、連絡をいただいたその日のうちに警察署に行きました。
警察署の担当窓口に行き、名前を告げて身分証明書を見せると、奥から見覚えのある財布が出てきました。
約1ヶ月半ぶりの対面です。確認すると中身もそのままでした。
半ば諦めていただけに、無事に手元に戻ってきて感慨もひとしおです。
お礼の電話
「捨てる神あれば、拾う神あり」ではないですが、拾って警察に届けてくださった方がいらっしゃるから、こうして手元に戻ってきたわけです。
警察の方からは、拾ってくださった方の電話番号を教えていただきました。
金品などのお礼はいりませんというお申し出があったそうなので、お礼の電話だけかけてください、と言われました。
お礼の電話をかけて、拾ってくださった方にお礼を伝えました。
自分がどこで落としたのか気になったので、どちらで拾われたのかと聞いてみますと、私の想像していたのとは違う場所でした(通った道だけれども、それは自分で探しても見つからないわというような場所でした)。
どうやら、その場所には少なくとも2週間くらい放置されていたのを見かけていたそうですが、何か物が落ちているなくらいに思われたようです(それもそのはず。小さい財布は、はたから見ると財布には見えないですから)。
それでふと気になって手にとってみると、カードが入っていたから警察にわざわざ届けてくださったとのことでした。
本当にありがたいことです。
金品のお礼はいりませんということを警察では聞いていましたが、流石に何か直接お礼をしたいと思ってそれを伝えましたが、丁重にお断りされました。
「自分も今度何かで世話になるかもしれないから、大丈夫ですよ」と言われたので、この方は菩薩様でしょうかと思いつつ、お言葉に甘えさせていただくことにしました。
この出来事があってからは落とし物をしないように、財布はカバンに入れて持ち歩くようになりました。
次は私の番です
今回は、拾ってくださった方がとてもいい人でしたので無事に財布が手元に戻ってきました。
日本では、「落とした財布やスマホは、誰かが拾ってかなりの確率で自分の手元に戻ってくる」。
日本人の私たちからすると当たり前に近いような感覚ですが、これは外国の人からすると非常に驚く出来事のようです。
ひょっとしたら、これを落としてしまって困っている人がいるのだろうなという思いやりの感覚や、落ちているものを拾ったら警察に届けなくてはという思考回路は、日本人に特に強いものなのかもしれません。
今後、自分も何か人に対して行動することがあれば、今回財布を拾ってくださった方と同じセリフを言ってみたいものです。