ハトブログ

このブログでは、日々の疑問や気になったニュースについて備忘録的に書いています。「暮らしに楽しさを」という言葉をモットーに綴っていきます

アイディア出しの三上

昔の中国の学者、欧陽脩が文章を考えるのに良い場所として、馬上・枕上・厠上の三つを挙げています。

 

これは、それぞれ馬に乗っているとき、寝床に入っている時、トイレに入っている時を表します。

 

現代人はほとんど馬に乗らないので、馬上というのは今の時代に直すと電車や車などの乗り物に乗っている時ということになりましょう。

 

元の話では文章を考えるということになっていますが、これはアイディアを出す時全般に言えることです。

 

いずれもリラックスした状態であったり、考えている問題から一旦離れている状態です。その状況では、無意識的に関連性のない物事が結び付けられて創造的な発想に至ると考えられます。

 

確かに歴史的に見ても、万有引力を発見したニュートンはリンゴが木から落ちるのを眺めていてその存在を確証したと言われていますし、アルキメデスが、アルキメデスの原理(水中の物体がその押しのけた体積分の水の重量分浮力を受けるという原理)を発見したのもお風呂に入っている時だということなので、机の前でウンウン唸って出したアイディアではないわけですね。

 

アイディア出しに息詰まった場合は、一旦離れて別のことをしてみるというのは大事なプロセスなのでしょうね。