1日の仕事の終わりに飲むビールというのは、なんであんなに美味いのでしょう!
冷蔵庫で冷やしておいた缶ビール。そのまま飲むのもいいのだけど、やっぱりグラスに注いで黄色の液体の上に白い泡が乗った様子も楽しみたい。
ということで、いつもグラスに注ぐのだけれど、グラスが冷えていないと注いだ時にいつも泡ばかりになってしまい、飲みたい気持ちを堪えてしばらく泡が消えるのを待つ謎の時間が発生してしまいます。
そんな時、昔誰かから聞いたウンチクを思い出しました。
「ビールの泡は液体部分よりもアルコール度数が高いらしい。」
どこで誰に聞いたかは思い出せないけど、本当にそうなのか気になったのでネットで調べてみました。
調べてみると、どうやらビールの泡のアルコール濃度について言われるようになったのは、1940年に起きた「泡はビールなりや否や裁判」が起源らしい。
1940年に、東京のとあるビアホールでビールの泡の割合が多いのではないかということでお客さんから苦情が入りました。
そのお店に調査が入ったところ、仕入れ量に対して売り上げが多かったそうです。そこで、ビアホールを相手取った訴訟が起こったそうです。
その際に、発酵・醸造の世界的権威であり、「酒の博士」として知られる坂口謹一郎氏に調査依頼があって、そのときに泡の中のアルコール濃度は液体の中のものよりも高いということを証明されました。
その結果を受けて、ビールの泡もビールであるということが認められて、訴訟されたビアホールに無罪判決が出たとのことです。
なるほど、泡もビールとして認められているという判例があるわけですね。
そう言われてしまうと、文句が言えなくなってしまいそうです。
ちなみに、調べてみると、ビールの注ぎ方として「三度注ぎ」というのがありました。
三度に分けて注ぐと、おいしいビールが飲めるようになるという方法だそうです。
1. グラスの底面に当たるように勢いよく注ぎ、半分ほど注ぐ(泡だらけになる)
2. 上部の粗い泡が消えるのを待ち、ビールをゆっくり注ぐ
3. さらに粗い泡が消えるのを待ち、静かに注ぐ
この三つの工程を経て、クリーミーな泡が乗ったビールが完成することになります。
今度からは、この注ぎ方にして飲んでみようと思います。