ハトブログ

このブログでは、日々の疑問や気になったニュースについて備忘録的に書いています。「暮らしに楽しさを」という言葉をモットーに綴っていきます

ハトの集団が飛び始めるきっかけ

朝の散歩をしていると、公園にハト(カワラバト)の群れがいるのをよく見かけます。

 

私が歩いているとその後を追いかけるようにしてついてくる数羽のハト。

エサをもらえると思ったのでしょう。

 

「ごめんね。エサを持ってないんだよねー」と思いながら、私がそのハトたちの様子を振り返って見ていると、

「あのハトたちはエサをもらっている。」と勘違いをした他のハトたちがどこからともなく飛んできます。

そして、私の目の前にはあっという間にハトの群れが出来上がります。

 

その集団を見ていて思い出したことがあります。

 

だいぶ前ですが、学生時代の頃の話です。

仲の良かった先輩とバイト終わりに一緒に帰りながら、ちょっとトイレを借りようと大きめのお寺に寄った時のことです。

 

お寺の境内には、ハトの群れがいました。100羽くらいはいるのではというくらい結構な数のハトでした。

 

そこで先輩が教えてくれたことがあります。

「これ知ってる?ハトは自分と同じ大きさの物が近くで飛び上がったら、本能的に飛び立つ習性があるんだよ」

と。

 

「?」と私が自分の頭にクエスチョンマークを掲げていると、その先輩が実演してくれました。

おもむろに鞄の中からペンケースを取り出すと、ハトの群から少し離れた場所で空に向かって上に高く放り投げたのです。

 

すると、その瞬間!

 

100羽くらいのハトの群れが一斉に飛び立ちました。

 

そして、グルーっとその辺の空を何周か旋回をしてまた元の場所に戻ってきていました。

 

まさか、そんなに一気に飛び立つなんて思わなかったのでとても驚いたことを覚えています。

自分たちの他にもお寺に来ていた数名の方がいたのですが、その方達も一瞬何が起こったのかという様子でした。

 

その先輩いわく、ハトは臆病な性格だから、群れの中で誰かが飛び立つと敵襲だと思って反射的に自分も飛び立つようになっている、とのことでしたが、自分と似たような大きさの物なら何でも良いらしいのでペンケースのような物でも十分だとのことでした。

 

ただ、他の人があまり近くにいる時は迷惑になることが多いので、控えた方が良いですね。その時は、広い境内でしたし、ハトの近くには人がいない時を見計ってでした。

 

 

そういうこともあったなーとか思い出しながら、散歩中に寄ってきたハトの群れを眺めていたのですが、そのハトたちはいつもエサをくれるらしい(?)おじさんが公園に来ると、一斉にそちらの方に行ってしまい、私の目の前には鳩っこ一人いなくなってしまいました。

 

さっきまで、あんなに寄ってきてくれてたのに今はもう寄ってきてくれないのね、と若干の寂しさはありましたが、ふと学生時代の思い出を思い起こさせてくれたハトたちに感謝しつつ、公園を後にしたのでした。