先日読んだ本を紹介します。
著者は、脳科学者の加藤俊徳先生です。
以前から書店に並んでいて、読んでみたいと思いつつ後回しにしていた本でした。
そして、最近になってようやく読みました。
本の内容
この本では、左利きの人の脳の特性について、どんなことが得意なのか、そして右利きに比べるとどういうところに不便を感じるのかということについて、詳しく説明がありました。
基本的には、左利きは右脳に刺激があって、右利きは左脳に刺激があってという従来から知られていたことをベースにしていて、そこからさらに実生活においての左利きと右利きの特徴が説明されます。
著者自身が左利きだということで、左利きの長所を具体例を交えた説明を多用されています。
左利きの人にとっては、自身の長所を知ることができてとても参考になる本ですし、右利きの人にとっても知らなかったことを知ることができるので、これまた参考になります。
具体的な内容は本を読んでいただきたいのですが、多くの人にとって興味深く読める本です。
左利きの人の言語能力について
脳科学的に右脳というのは、非言語系を司っていて、左脳が言語系を司っているということで、左利きの人は右脳派なので直感などの能力は高い傾向にある一方で、言語能力については、ワンクッションおいて思考するので、右利きに比べるとテンポが遅れるそうです。
それで、左利きの人は言葉に変換して話したり、書いたりするのを苦手だと思ってしまうことがあるそうです。
ですが、そんな左利きであっても、意識して左脳を刺激することで、言語化する能力を鍛えられるようです。
「ブログを書く」といったことなんかも、左脳を鍛えるには良い効果が見込めるそうです。
私も左利きだったからわかる
実は、私も幼少期(幼稚園生くらいまで)は、左利きでした。
ですので、この本で語られている著者の幼少期のエピソードには、まさに同じだと思って共感しかなかったです。
例えば、皆で食事をする時は端に追いやられるとか、周りの大人に「この子左利き」と言われるとか。このあたりは、同じ経験があったので、左利き幼少期あるあるみたいです。
私の場合、周りが右利きばかりだったので、右利きに憧れがあって、幼稚園の中頃に自分から右手を使うようになったので、今では右利きです。
それでも今も左利きの名残りがあって、それは、歯ブラシを持つ手やコップを持つ手が左手ということです。
この辺りは、小学校に入る前から身に付けていたことなので、今でもそうなっているようです。
他に、お箸をもったり、ペンを持つ手、ボールを投げる手なんかは、主に小学校以降で使うようになったので右手です。
ただ、右手で鉛筆を持って文字を書きつつ、左手に消しゴムを持って消すという行動は、自分では当たり前だと思っていたのですが、これは、かつて左利きだった人特有の動きだと知ったのは、結構あとのことです。
サスペンスか何かのドラマで、この上記の行動が犯人を決定づける決め手になったことがあって、それで知ったという記憶があります。
まあ、なんにせよ、右利きになった今でも言語化する能力には自信がないので、これは今後意識して鍛えていこうと思います。
それにブログが一役買っているということなら、続けるしかないですね。
まとめ
今回は、最近読んだ「1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法」を紹介しました。
左利きの人にとっては自信が湧いてくる本ですし、右利きの人にとっても左利きの良い部分を得るための訓練方法なんかが書いてあって非常にためになる本です。
全体的にさらっと読める本ですので、気になっている方がいらっしゃったら読んでみることをおすすめします。