最近読んだ本を紹介します。
著者は藤原麻里菜さん。発明家であり映像クリエイターであり作家でもある方です。
先日の記事で藤原さんのことを紹介しました。
それで藤原さんの本をまだ読んでいなかったため早速読んでみました。
本書では、アイディアを思いつくための思考方法について書かれています。
思考の技は大きく8つにカテゴライズされ、その中に各項目があるというつくりです。
合計71ものワザが紹介されています。
無駄作りと題して、次々と発明品を生み出している著者が、無意識に実践していた思考方法を言語化したのが本書です。
そのどれもがかなり実践的で、各項に具体的な発明品の例もつけられているのでわかりやすい。こんな発想の仕方があるんだというのをたくさん知ることができました。
人間の「欲」から考えるっていうところは発明の本質をついている気がしました。
71もの実践的な思考のワザが紹介されているとあって、本書の内容はボリューム満点でした。
読み物としても面白いため、この本自体は結構スイスイ読めるのですが、思考のワザを実践で使うことを目的としたときには、あとで何度も何度も読み返す必要があるなと思いました。
この本の使い方として、“アイディアに詰まったとき、適当に開いて、出てきたワザを使ってみてください。”と説明されているように、アイディア出しに困った時に使える辞書的な本として置いておくのはいいなと思いました。
それにしても思考方法をここまでわかりやすく言語化していらっしゃるのがすごいです。昨年出版の本ですが、私が今年読んだ本としてお気に入りランキング上位に入るのは間違いありません。
本書を読んで、心に残ったことを3つメモ
・先に新しい言葉を作ってしまって、そこからそれがどんなものかを考える。
・思いついたアイディアは書き出して可視化しておく。没アイディアであっても消さずに残しておくこと。
・失敗を回避、失敗を開き直ることからもアイディアは生みだせる。
今度からブログなどのアイディアに困ったらこれを開くこととします。