反芻思考などのメンタル不調を治したいという目的でスタート
何度もこのブログで書いていますが、元々このブログをスタートしたのが、メンタルに不調を抱えたことが原因でした。
そのことについては、今年の1月に書いた記事で触れていて、フロー状態に入り不安な気持ちから一旦意識を逸らすことで復調のきっかけを掴んだことを書きました。
また、今年の5月には、自分でもやってみて効果のあった方法で簡単にできそうなことを書いてみました。
それからはかなりメンタル的に回復して、本来の調子を取り戻すことができています。
もちろん、日常でストレスを感じることはあるけれど、少々の出来事は笑い飛ばせるくらいにはなってきたので、当時の絶望感を感じていた日々に比べたらだいぶいい感じになってきたのだと思います。
今回の記事では、1月や5月に書いたことの他に、私自身が経験してメンタル面の改善に効果があるなと感じたことについて書いていきます。
※私自身が心理学や精神医学の専門家というわけではないので、これから書くことについては、あくまで個人的な体験からくる感想に過ぎません。
症状の重さによっては、専門医の指導のもと治療を受けた方がいいのは言うまでもありません。
メンタルの改善に効果のあったこと
まず、1月の記事でも書きましたが、反芻思考の改善にとってとても良いと考えられるのが、フロー状態(つまり一定時間集中している状態)をもたらしてくれる行動です。
そもそも、メンタル的に不安な時は大体が意識がここにあらず、過去とか未来に飛んでしまっています。
あの時、こうしていれば良かったのに。
とか、明日からまた仕事か(サザエさん症候群)。
明日の支払いをどうしようか?
などなどです。
今目の前で起こりもしていないことを想像して、あたかも実際にそれを経験しているかのごとくストレスを受けます。それで心の状態が悪くなってしまいます。
そして、それが体調にも影響して、実際にお腹が痛くなったり、頭が働かなくなってしまったりします。
実際に私がブログを始めたくらいの時は、まさにそんな感じでして、朝起きてからずっと心がソワソワして落ち着かず、なんだか動悸がする。
漠然とした不安感で満たされていて、頭も回らない(考えても仕方ないことをぐるぐると考えてしまう)という有様でした。
まさに反芻思考状態に陥ってしまい、マズイというのはわかるけれどもどう抜け出したら良いのかわからない状況です。
意識が目の前からどこかに行ってしまうことを防げれば、メンタルの悪化をかなりの確率で食い止められるはずです。
ということで、その対策としてよく言われるのがマインドフルネスです。
様々な手法で「今ココ」に集中することでストレスの軽減、集中力の回復などの効果があるとされています。
代表的なのがマインドフルネス瞑想です。
呼吸に意識を向けて、注意がそれたら再び呼吸に意識を向けるというのが、その主な手法です。
座っていようが立っていようができるので、今すぐにどこでも手軽にできます。
ただし、これもこれで非常にいい手法ではありますが、個人的には反芻思考の酷かった時期は効果をあまり感じませんでした。
まず、意識を呼吸に集中させるのが難しい、、。
じっと座って落ち着かせるのが難しく、呼吸に意識を持っていくまでの労力が半端ないです。
そして、一時的に呼吸に集中しても、すぐに意識がそれてしまい、何度やってもうまくいかないということが続きました。
ということで、他の方法で「今ここ」に集中できたことを紹介します。
1.死の恐怖を感じる体験(※但し、安全に配慮されて行う体験)
1つ目は、死の恐怖を感じるような体験をすることです。
これは私自身が今年の7月に体験したことですが、大峰山の修験道体験で「西の覗き」という修行を経験しました。
具体的には、崖のところで命綱をつけて崖から身を乗り出して、頭を下にした状態でほぼ宙吊り状態になるというものです(今思い出してもひやっとします)。
命綱は後ろで先達が持っているので、すっぽ抜けない限り大丈夫なのですが、もし万が一にでも何かあれば、落下して底が見えない崖の下行きです。
私は高所恐怖症ということもあって、崖から身を乗り出した瞬間に自分自身の細胞という細胞が身の危険を感じたのを覚えています。
この時は、日常の悩みとかそういうことは一切頭の中にありません。
ただ目の前に広がる崖の下の景色への恐怖心と、無事に戻りたいという気持ちでいっぱいです。
後ろの先達に投げかけられる質問に返事をするしか、この状況から生きて帰る手段がないため、先達の声を聞くことと返事を返すことにのみ全集中していました。
まさに強制的な「今ここ」状態です。
こうした、身の危険を感じるような体験こそが、最大のマインドフルネスであると実感した出来事でした。
もしかしたらあらゆる修行の目的ってこのことなのかもな?と思いました。
この修行体験から帰ってきてからは、恐怖心というものを感じる閾値が上がったみたいで少々のことでは精神的なダメージを受けなくなりました。
ですので、もし私みたいに高所恐怖症だったら、
・バンジージャンプを飛ぶ
・ジェットコースターに乗る
・スカイダイビング
とかはメンタルの改善に効果を発揮するかもしれません。
(激しい方法なので、あまり人に勧められるものではありませんが)
また、一時的に身体の反応に集中させるという面では、
・水風呂に入る
というのも良さそうです(自分はこの方法を思いつかなかったので効果はあるのか分かりませんが)。
↑ 昔、探偵ナイトスクープで船酔いを治す方法として、船酔いした人の背中に氷水をかけるというのをやっていたのを思い出しますね。
2.激しい運動をする
1つ目に紹介した死の恐怖を感じる体験をするというのは、日常生活ではなかなかできることではありません。
そこで、手取り早くメンタル改善のためにできることとして、「激しい運動をする」というのがおすすめです。
これは、心拍数が上がるような運動をするということで、最も簡単にできることとしては全力ダッシュをするということがあります。
これなら公園などのややスペースのある広い場所さえあればできます。
これをすることで、やはり走ることに集中するため他のことが考えられなくなります。
また、走るとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。
このことが日常のストレスを受けた際に分泌されるコルチゾールに対する閾値をあげる効果があり、抗ストレス効果、抗不安効果があるようです。
以前読んだ運動脳という本に書いてありました。
ですので、定期的に全力でダッシュすることはおすすめです。
日常的には、ランニングをし始めたことも効果は大きかったです。
ランニングしてみると、確かにウォーキングよりも心拍数があがりますし、ストレスを感じづらくなるというのも経験上わかりました。
そして、何より走ると血行が良くなってテンションが上がります。
気分が高揚しますし、それにつれて頭の回転が上がるのも体感したため、今年の後半の習慣に「近所をランニングすること」というのが追加されました。
これも大変おすすめの方法です。
3.新しいことを始める
ここまで紹介したことの2つを行うことで、私の場合メンタルは今年に入ってからさらに改善しました。
特に、修行体験に入る直前と、修行から帰ってきてからすぐに会った知り合いには、「以前は覇気がなかったからものすごく心配していたけど、別人のように覇気が戻ってきていたので安心した」と言われました。
以前はどれだけ調子が悪かったのかということがよくわかりますね。
さて、メンタルが改善されてきますと、この状態を維持したいと思うのは当然の話です。
そこで、取り入れたのが「新しいことを始める」ということです。
何か新しいことを始めると、そのことについて調べたり、考えたりする時間が増えて、やはりそれに集中することになります。
私が今年始めたことにはこんなことがあります。
・ランニングすること(10月くらいから)
・サウナに入ること(11月くらいから)(→サウナからの水風呂からの外気浴)
・副業を始めた(趣味のことでココナラで出品を始めた。まだ小遣い程度の売り上げしかありませんが大きな一歩となりました)
・YouTubeに動画投稿を始めた(これも趣味に関して)
・英語の勉強(TOEICの勉強を久々に始めた)
こんな感じで今思いつくだけでも、新しい活動を色々と始めることができました。
おかげでブログに割く時間が少なくなり、後半に入ってからは更新頻度がさらに減ってしまったけれども、ブログを作った当初の目標としては達成できてきているのではないかと思います。
来年もまたどんな新しいことを始めようかなと今からあれこれと考えています。
まとめ
さて、今回は私が体験したことの中から、反芻思考状態から抜け出すのに効果のあったことを書きました。
心の問題については、原因も人によって違いますし、非常に繊細な問題も孕んでいることと思います。
先ほども書きましたが、重症化している場合は専門家に相談の上、無理はせず少しずつ改善させていくのがいいと思います。
あまり、短期間で治そうと思ってうまくいかなくてさらに落ち込むというのは、よくないループにハマってしまいますから、一歩でも進めたらあるいは一つでも発見があったら良しとする考えを持つのが良いです。
今回の記事で紹介した方法は、軽症の方とか、日常的に不安感を感じやすいという人で自分であれこれやってみようと思っている人にとっては何かの参考になるかもしれません。