反芻思考に改善をもたらした行動
以前の記事で、反芻思考が止まらなくなって、ネガティブな感情に陥ってどうしようもなくなった時のことを書きました。
この時は、自分ではどうしようもなくなってしまって、散歩をしようが瞑想をしようがはっきりとした改善が見られず困ってしまったということがありました。
結局、私の場合その解決のきっかけになったのが"ゲーム"でした。
おそらくその時にフロー状態になったのが、ネガティブ思考から距離を取ることになって、それでグルグル思考からの脱出をもたらしたのだろうと自分の中で結論づけました。
また、それとは別に、瞑想の習慣を継続させるために行っている瞑想法に関する記事も書きました。
ここでは「慈悲の瞑想」という瞑想法で、気分がポジティブになったということを書いています。
瞑想の対象を用意することで集中しやすくなり、継続が容易になりました。
そこから導き出した反芻思考の改善方法
以前書いたように、ある程度の時間ネガティブな思考から意識を完全にそらしてしまうことが、反芻思考からの脱却に効くと私は踏んでいます。
そこで考えたのが、散歩をしながら「慈悲の瞑想」を同時に行うようにすればいいのではという発想です。
こうすれば散歩による運動効果と瞑想による効果を掛け合わせることができるはずだからです。
実際に行ってみると、脳の中が慈悲の瞑想の文言によって占領されてネガティブ思考の入る余地はなくなります。
(歩行瞑想という歩行に集中する方法がありますが、私の場合は慈悲の瞑想のフレーズに集中するようにしています)
ある種、脳内のワーキングメモリが散歩と瞑想に全て持っていかれたような状態です。
さすがに考えながら道路を歩くと目の前のことがおろそかになり危険なので、そこからさらにもう一歩進んで、瞑想のフレーズはブツブツと口に出して唱えながら行うようにしています。
もちろん周りに人がいる場所では、一時的に心の内で唱えるようにしますが(じゃないと通報される恐れがあるかも)、周囲に人がいない時は自分にしか聞こえないくらいの小声でブツブツ唱えた方が集中できて良いです。
私の場合、今はメンタル的に改善してしまったのですが、実際に試してみてもポジティブな感情が生まれることを実感していますので、どうやら効果はありそうです。
あの時の自分が知っていればこの方法を試したのになー。
時期的にGWを過ぎて、5月病と言われる症状を発症する人が増えると思うので、ネガティブ思考に陥ってしまって困ったなという方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、このような発想に至ったのは、千日回峰行と呼ばれる非常に厳しい修行をされているお坊さんの動画を見てからです。
山の中を一定期間毎日、礼拝しながら歩いて回るという、それはそれは過酷な修行方法です。
その際に、真言やお経を唱えながら歩き続ける様子を見て、これは信仰心(と歩くこと)で他のことを考える余地がなくなっている状態なのだろうと思いました。
歩きながら唱えるのは暗記に使える
昔から、学習の際に暗記物をする時は、歩いたり体を動かしながら行った方が、じっとして行うよりも記憶に残りやすいと言われています。
さらに声に出して唱えれば確実に効果はアップします。
個人的には、最近英語学習の必要が出てきたので、歩きながら英文を唱えて暗記するようにしたらいいのではと、今さらながら挑戦しているところです。
これらのブツブツと小声で口に出す方法は、今現在マスク生活を余儀なくされている我々にとっては、口元が他の人から見えにくい状態なので、かなりハードルが下がっています。
これはマスクをしていることの恩恵なのかもしれませんね。
ネクストステップは、反芻思考の原因にもアプローチしてみる
反芻思考に陥っている時というのは、自身の中で勝手に思考が進んでしまって止まらない状態です。
こうなるまでには理由があるはずです。
私の場合、何事にも結果が出ないという状況が立て続けに起こってしまい、人生に希望が見出せなくなったのが、そもそもの原因のようです。
人生に希望が見出せない→悲観的になる→朝起きてもネガティブなことばかり考える→あれこれ考えるのが止まらない→ネガティブな気分に浸る
以下、これの繰り返しです。
このループを断ち切るために手っ取り早いのは、今回ご紹介した一時的に思考を逸らすという方法です。
そして、それができたら次は、このような状況を生み出した根源である「希望が見出せない」という思考状態を変える必要がありました。
ということで、次に私が取り組んだのが「人生に希望を見出す」ということです。
これには、多少時間を要しました。
内観をして、人生を振り返ってみたりして、自分の思いの根本をじっくり考え直しました。
そうすると、うまくいかないなと考えていたことの根本には、「誰か人のためになりたい」という思いがあったというところに行き当たりました。
日々の活動の中で、それが達成できていないということを自覚してしまい、しかもそこからどうしたらいいのかわからなくなったから、希望がなくなったように思い、悲観的になってしまったみたいです。
そこで、具体的にどうすれば人生に希望を見出すことができるかを考えました。
そうして、たどり着いたのが、このブログで「人の人生を応援する」「人がやる気になるような」記事を書くということです。
元々したかった、人の役に立ちたいという思いは、何もわざわざ仕事で達成しなくても構わないというところに行き当たったのです。
これまでは、なぜか仕事でしかそれを達成できないと考えていました。
ですが、文章を読んで、それでやる気になるという経験は私自身これまでに何度もしてきており、どうせブログをやっているなら、それをここでやれば良いという結論に達しました。
ということで、このブログでは読んだ人の気持ちがふっと軽くなったり、情熱が湧いてきたりする記事を作成することをできるだけ目指すことにしました。
大したことないような内容を書くことも多々ありますが、ひょっとしたら誰かの役には立っているのかもしれません。
そのようなことを考えるようになってから、不思議と朝起きても悲観的になることはなくなり、ブログを書くぞというモチベーションが保てるようになりました。
ということで、私と同じようなことが原因になっている方は、少し立ち止まって考えて「人生に希望を見出す」ということをして、それを達成するための具体的な方法(私の場合、他人を勇気付けるブログを書きたいという思い)も考えてそれを行動に移すというのが良いかと思います。
まとめ
今回は反芻思考に陥っていた私が、気持ちを立て直すまでのプロセスを書いてみました。
まずは気持ちをネガティブなループから逸らす。
そして、根本的に自分自身のしたいこと(希望)を考えて、次はそれを達成するための別の方法を考える。
確かに現実的な面では、まだ変わっていないのだけれど、気持ちさえあればこれからいくらでも難しい状況を乗り越えられるし、巻き返すことができます。
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。