私がこのブログを始めたのは昨年の9月です。
その少し前、7月のメンタルは最悪の状態にありました。
朝起きた時に、なぜか絶望感が押し寄せてきました。
特にショッキングな出来事があったわけではないのですが、「あー何もかもだめだ」という考えがずっと頭の中をぐるぐる。反芻思考です。
当然その状態ではやる気も何も起きません。日中も頭の中はずっとどうしようもない絶望感と不安感で満たされていました。心が落ち着きません。
思考力も低下し、簡単な文章すら読めない(文字は目で追えても理解することができない、というか心が落ち着かないのでその場でじっとしていられません)、といった状態でした。こんなことは人生で初めてでした。
さすがにこれはやばいなと思い、こういう時、まずは習慣を変えなければいけないのだと考えて、以前から気になっていた朝散歩を始めることにしました。
朝起きたら運動用の服に着替えて、近くの大きめの公園を20分〜30分ほど散歩する。
これでメンタルも戻るだろうと考えていました。
しかしながら、ウォーキングをしている最中と終わってから少しの間は多少良くはなったのですが、反芻思考状態はおさまりませんでした。
根本の解消には至りませんでした。
これだけでは足りないのだなと思い、続いて、瞑想にも取り組むことにしました。
瞑想もメンタルや認知機能にいい効果を発揮するというのは知っていましたし、座る場所さえあれば簡単にできるなということで始めました。
これも確かに瞑想中は集中していられてよいのですが、終わって少しすると反芻思考状態に戻りました。
(※運動や瞑想もメンタル面にとってはとても良い行動です。なので、日常生活でのメンタル面を良い状態に保つ習慣としてぜひ取り入れたいものです。)
うーん困りました。
このままでは本格的にまずくなってくるだろうと思い、心療内科か精神科に相談しようかなと、電話に手が伸びかかっていました。
そんな時に、大学の頃からの友人から久しぶりに連絡がありました。
「ゲームを買ったから一緒にやらないか?」という誘いでした。
「モンスターハンターライズ」というゲームです。
このモンハンシリーズは10年以上前からあり、大学時代に友人と私はこのシリーズのゲームをよく一緒に楽しんでいました。
気分転換になるかもと思ったので、久々に友人とゲームをオンラインですることにしました。
モンハンシリーズからしばらく離れていた私にとっては、知らぬ間に新しいシステムが取り入れられていたりして全く別のゲームに感じられました。
とりあえず昔から使っていた操作に慣れている武器を選択して、ゲームに取り組みます。
友人と協力しながら(そして、他の見知らぬプレイヤーの助けもありつつ)、モンスターを倒していきます。
休日前の夜の2〜3時間でしたが、とても楽しく時間はあっという間に過ぎていきました。
その日は、また時間を見つけて一緒にゲームをしようと約束をして、ゲームを終えました。
ゲームの電源を落としてから、ふと気付きました。自分が反芻思考状態ではなくなっているということに。散歩や瞑想では起こらなかった感覚です。
なぜか、ゲームをして以来、ピタリと反芻思考がおさまったのです。
なぜ、ゲームを数時間しただけであれだけ悩んだ反芻思考状態がおさまったのか。
自分なりに考えて至った結論としては、ゲームをしている私は「フロー状態」にあったのでないかということです。
フロー状態というのは、何か目の前の作業に完全に没頭して、時間のたつのも忘れるくらい非常に集中した状態のことです。
ゲームでは、モンスターを倒すという一つの目的のために集中して取り組むことになります(気を抜くとモンスターに使用キャラが命を狙われるので)。これがどうやら集中力を要する作業になっているようです。
命がかかっているという点で、他のゲームでいうなら、バイオハザードやCOD、ボンバーマンといったゲームでもいいのかもしれません。
普段の仕事では作業の途中で急に話しかけられたり、他の作業が入ってきたりと、どうしても一つの作業に没頭できる感覚というのは感じづらいです。
それが私のメンタルにはとても悪かったようです(いわゆるマルチタスクというやつですね)。
この一件で解決方法となったのが、まさかのゲームというのは意外でしたが、反芻思考が改善されたので良かったです。
フロー状態を生み出すような作業をすれば、今後もひどい反芻思考状態に陥らなくて済むのではないかということで、ゲーム以外にもあれこれ試した結果たどり着いたのが、”書く”という方法です。
ノートを準備して、そこにその日に起きた出来事や感情、アイディアなどなんでも良いので書き出すようにしたのです。これもかなり効果がありました。
頭で考えていたことを言語化しノートに書き出すと、自分が何に悩んでいるのかが目で見えるようになるので、悩みごとも解決しやすいです。
頭の中のイメージを書き出してみると、意外と自分はこんな考えを持っているのだなというのがわかって、そこから新たなアイディアが生み出されたりします。
実際、多くのビジネス書やメンタル本などにも「悩んだらとにかく書こうぜ」って話は出てきていたので、多くの人に認められた方法なのだというのがわかりました。
そういった経緯があって、今後もメンタル面を損なわないように、さらにはアウトプットも兼ねようということで、ブログを書けばいいのではということに思い至りました。
それがこのブログです。
記事を書く際には、落ち着いた環境で文章をまとめることになるため、非常に集中した状態になれますし、どんな記事でも書き終えた後は達成感も感じられます。
ブログを書くことで、一種のフロー状態を実現することができます。
私にとって、現状、反芻思考を改善する最も効果のあるものが「ブログを書く」という行動です。