最近の趣味
ここ最近、サウナに入るのにハマっていて時間さえあれば銭湯に行っています。
サウナといえば、大体の銭湯に備え付けられていて、薄暗くなった部屋の中には熱気に耐える人たちがじっと座っています。
以前の私はその様子を扉の窓から覗くだけで素通りでした。
「よくこんな熱い部屋に入っていられるな、、。」
かつての私はこんなことを考えていました。
そして、サウナから出て水風呂に浸かる人を見ては、
「正気の沙汰じゃないな、、。何を考えているんだこの人たちは」
と思いながら、すぐ近くの湯船に浸かり、温まった体で脱衣所に戻る。
銭湯とはそういうものだと、今からするとなんとも浅はかな考えを持っておりました。
ですが、そんな私が今はサウナが好きでよく行くようになりました。
こんなに素晴らしいのならもっと早くに知っていれば良かったのに。
あの頃のサウナと水風呂とを別世界と考えていた自分の愚かさを嘆いても、時間は戻らないのだけれども、そういう風にすら考えたりします。
今回はそんな私がサウナにハマるきっかけになった出来事について書こうと思います。
友人かく語りき
数ヶ月前に久しぶりに会った友人と話していたときに、その友人が休日はサウナによく行くという話をしていました。
広い大浴場が目当てではなく、サウナが目当てで行くのだそうです。
銭湯に行くという習慣があまりなかった私からしたら、サウナといえば、おじさま達が入っている印象がありました。
扉の奥から大の大人が真っ赤になった姿で出てくるというのを小学生くらいから見ていて、なんだか魔界のようなイメージでした。
ただ、ここ数年の内にサウナが若い人の間でも流行っているということをニュースでたびたび目にするようになっておりましたが、近くに本当にサウナにハマっている人がいたとは。
その友人は、どこそこのサウナがいいとか、ここは良い熱波師がいるとか、サウナに入ったら水風呂もセットで入った方がいいとかあれこれ教えてくれます。
こんな熱いテンションだっけ?とか思いつつ、かつて彼が好きな女子アナについても同じくらいの熱量で語っていたことを思い出しながら聞いていました。
そんなにいいのか?とは思ったのですが、どうも彼の言うように熱いところから冷たい水風呂に入るというのは体に悪い感じがします。
ということで、その話を聞いてからもサウナに行くということはありませんでした。
清水の舞台から飛び降りるかのごとく
そんな折、スーパー銭湯に行く機会がありました。ここ最近のことです。
広い浴槽がいくつかあって、ジェットバスとか炭酸泉とか色々な湯船がありました。
好奇心旺盛な私は、一通りあれこれ入っては「あーこの炭酸泉は好きだな」とか「この薬湯はぬるいな」とかぼーっと考えていました。
さて、あと入っていないところはあったかな?と見渡した時に奥の方に木の扉があるのが目に入りました。
そうです。サウナです。
普段だったら素通りですが、あの時の彼の話を思い出しました。
彼があれだけ良いというなら入ってみるか、彼が昔教えてくれた女子アナウンサーは皆んな美人だったしな。
ということで、サウナ好きの友人を半分信じて、恐る恐るサウナに入ってみることにしました。
サウナ室に入ると、ムワッとした高温の空気が一気に体を包みます。
吸う息が熱く、自然と呼吸が浅くなり思わず顔を下を向けます。
薄暗い室内をキョロキョロと見渡して空いている場所を見つけました。そこに座ります。
そこからは、じっと座って体が温まるのを待ちます。
久しぶりに入ったサウナ室は、時々誰かの汗を拭う「ピチャ」という音が聞こえるくらいでとても静かな環境です。
しばらくすると、自分から出た汗の粒が自分自身の体を覆っているのがわかりました。
テレビを見ている人や、腕組みをしてじっと座っている人、寝そべっている人など色々な体勢の人がいます。
自分は熱い空気に耐えられず、じっと下を見ていました。
おそらく5分くらいでしょうか(ひょっとしたら3分くらいかも)?
熱さに耐えられなくなって、外に出ました。
サウナ室を出てから、あの友人の言葉を思い出します。
「サウナと水風呂は絶対にセットで入る」
ということで、これまた彼を信じて人生初水風呂に挑戦です。
彼の推す女子アナウンサーは皆美しかった、、。
まずは、マナーとしてサウナ出口近くにあった掛け湯で汗をざっと流してから、水風呂に近づきます。
そして、気合一閃!
冷たい水の中をズンズン進んでいきます。
この時点で鳥肌が立ち、背筋がピンとなります。
水風呂の奥の方まで到達したら、今入ってきた方向に体を向き直します。
そしてそこから、さらに気合を入れて、心の中で「せーの!」とかけ声をかけ、肩まで一気に水につかりました。
その瞬間、全身がかちこちに固まり何も考えられなくなりました。
頭の先まで電気ショックにあったみたいです。
しかし、しばらく水につかっているとなんだか少し温くなってきた感じもします。
そして、体がある程度冷えて息も冷たくなってきたので外に出ました。
水風呂から出てみると、先ほどまで熱気でぼうっとしていた頭がなぜかスッキリしているのに気づきます。
そこから、脱衣所に出ました。
汗はすぐに引いたのですが、不思議と体がポカポカしています。
これがサウナと水風呂の効果か。。
いいかもしれない。
サウナのとりこになって読んだ本
面白いことに、この時サウナ→水風呂は1セットしかしていないのですが、その後の体の軽さが尋常ではなかったです。
頭もスッキリするし、体も軽いしで、とてもいい。
しかもその日の夜はぐっすり眠れました(これは入浴の効果もあるのかも)。
そこからネットでサウナの効果について調べてみたり、本も読んでみたりしてみました。
少し紹介します。
基本的なサウナの入り方を含めて、サウナに入ることで体にどんな影響があるのか書いてあってとてもいい本でした。
この本を読んで、サウナ→水風呂→外気浴の順に入ると効果が高いらしいというのを知りました。
おすすめのサウナ施設が記載されていて、制覇欲がかき立てられます。
読みやすく、内容もビジネスパーソン向けだと思います。
個人的にこの本が特におすすめでした。
自律神経の専門家の小林先生が、自律神経の観点からもサウナの効果を説明してくれていて非常に納得度が高かったです。
サウナが血管のトレーニングになることや、健康には血行の良さが大事であるという部分は大変勉強になりました。
"ととのう"という感覚
サウナ→水風呂→外気浴を繰り返していると"ととのう"という状態になるらしいです。
らしいですと書いたのは、これを私自身体験できているのかどうかよくわからないからです。
ランナーズハイ的な感覚みたいですが、心地よく感覚が研ぎ澄まされるような感じらしい。
"ととのう"はこれから味わっていくようにします。
いくつかのマナー
ここ数年のサウナブームで、私みたいな新参者がサウナ界に片足を突っ込むようになり、問題になっているのがマナーに関してだそうです。
代表的な気を付けるポイントとしてはこんな感じだそうです。
・サウナ室のドアの開け閉めはできるだけ静かに素早く(中の温度を下げないため)
・水風呂に入る前は、サウナでかいた汗を流してから入ること(汗を流さず水風呂に入る人のことを"ビチョンセ"というらしい)
・水風呂に先客がいる場合、静かに入水するべし(他の人の"温度の羽衣"を取らないようにする)
・外気浴で裸のまま椅子に座ったりした場合、自分の座った場所はお湯や水をかけて流しておくこと
・セルフロウリュする場合は、他の人に声をかけてから行うこと(室内が高温になるため)
まとめ
ということで、今回はサウナに懐疑的だった私がサウナにハマるきっかけになった、サウナ&水風呂体験について書きました。
現在は、途中で水分補給をしながらサウナ→水風呂→外気浴のループを3セット(その時の体調で回数とか時間を変える)するのがルーティンとなりつつあります。
これらが免疫力を上げるのにも一役買っているようなので、今後も続けていきたい習慣の一つです。
興味があるけどまだサウナに入ったことないよという方は、騙されたと思って1回だけでもサウナ→水風呂のセットを試してみるのがおすすめです。
きっと世界が変わりますよ。